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江戸の狂画・奇想画(その四) [腹筋逢夢石]

その四 山東京伝・歌川豊国らの「鵜・河豚」

鵜・河豚.jpg
『腹筋逢夢石(山東京伝作・歌川豊国画)・二編』所収「鵜・鰒」

 右の「鵜」は、「鰻を呑む鵜」で、科白は、「おらア 呑むことの名人で、布子も袷も呑んでしまった。かかアが簪まで呑んだから、これから丸桁(中に綿を入れた丸帯)を呑むのだ。おっつけ鍋・釜も呑むぞヨ」とある(図で呑んでいるのは、その丸帯である)。
 狂句は、「声あらば 鮎も啼くらん 鵜飼船」(越人)である・
 左の「鰒」は、「潮際鰒」で、「俺は、前編の『蛙』で落ちを取ったから、又、この身振りを思いついた。俺がような腹っぷくれで無くては、此の身振りは出来ぬ、出来ぬ」とほざいている(両手に持っているのは扇子。尾っぽも扇子。「潮際鰒」は毒性が強い鰒である)。


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