SSブログ

狂画の鬼才「河鍋暁斎」(その十) [河鍋暁斎]

(その十)「風俗鳥獣画帖」(その三 三津木辰之助 槍踊)

 「三津木辰之助」とは、「水木辰之助(初代)」のことであろう。

■水木辰之助(初代) 没年:延享2.9.23(1745.10.18) 生年:延宝1(1673)

 元禄期の若女形の歌舞伎役者。初代大和屋甚兵衛の甥で女婿。子役大和屋牛松,若衆形鶴川辰之助の時代を経て,元禄初年より若女形となる。元禄4(1691)年「娘親の 敵討」での有馬のお藤役が好評で,同8年,江戸へ下るお名残狂言の近松門左衛門作「水木辰之助餞振舞」(彼の得意芸を盛り込んだお家騒動物)でも同役を演じた。歌舞伎の華である所作事(舞踊)を得意とし,地芸(演技)を得意とした初代芳沢あやめとは好対照であった。元禄11年の「金子吉左衛門日記(元禄11年日記)」には,稽古で得意の踊りの振付を担当する姿がある。宝永1(1704)年,伯父の甚兵衛の死を契機に舞台を退いた。3代まであるが初代が最も有名。<参考文献>『歌舞伎評判記集成』1期,「元禄11年日記」(鳥越文蔵『歌舞伎の狂言』)

https://kotobank.jp/word/水木辰之助%28初代%29-1112246

三津木辰之助.jpg

「風俗鳥獣画帖」(その三 三津木辰之助 槍踊)絹本着色 (各一九・一×一四・六cm)
『特別展覧会 没後一二〇年記念 絵画の冒険者 暁斎 近代へ架ける橋(京都国立博物館)』所収「作品解説9」


共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。