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江戸の狂画・奇想画(その七) [腹筋逢夢石]

その七 山東京伝・歌川豊国らの「蝙蝠・木兎(みみずく)」

蝙蝠・木兎.jpg
『腹筋逢夢石(山東京伝作・歌川豊国画)・初編』所収「蝙蝠・木兎」

 右の「蝙蝠」は、鉢巻をして、杓文字を二本差して、蝙蝠の耳の恰好にしている。羽織を翼の恰好にして、「どりゃ、夜食のかせぎに蚊を取ろうか。キチ、キチ」と鳴きながら、飛び歩いている。
 左の「木兎(みみずく)」は、「わしが、赤い頭巾を被ったが、オメエ方は、それほどおかしいか。いくらでも笑いなよ。目界(視界)も見えぬ者を弄ってお手柄だァ」とほざいている。頭の紙袋は、「上まき丁 七小町 かきもち からく製」とあり、落語家の三笑亭可楽が自宅で商売していた「かき餅屋」の紙袋とか。この絵を描いている浮世絵師の歌川豊国と三笑亭可楽は友達とか。このミミズクの物真似をしているのは、落語家の三笑亭可楽なのかも知れない。

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